【日記】 ウイスキーについて

みなさん、こんにちは。
涼枝です。

期末で忙しい時期ではありますが、
束の間の休日をできる限りエンジョイしよう、と日々頑張っております。

さて、その中で先日、またもや札幌に行ってまいりました。
4年間楽しくくらした土地ですが、もはや心のふるさと。
いつでも思い出す、懐かしの地になっています。

そんな札幌近郊ですが、ここ数年、北海道に戻ったら是非行ってみたかった場所があったのです。
それが「余市(よい↑ち↓)」です。

話は普段の生活にさかのぼります。
私の元上司の話です。
 
元上司は非常にウイスキーが好きな方で、私も「迷惑だな」と思うくらい、よく飲みに連れまわされておりました。
で、私のお酒は、となると、出身大学の兼ね合い上、
北海道のお酒、ということでいつも「余市」を勧められておりました。
 
私は、その「余市」の中でも珍しい、
「シングルカスク」の余市を飲ませていただき、
その濃厚なトロリとした食?感と、樽のかぐわしい匂い、スモーキーな味がたまらないウイスキーを経験しました。

今まで大したウイスキーを飲んだことのない私としては、結構衝撃的な味でした。
ハイボールとかあまり「お好き」ではなかったのでね……

ストレートでチェイサーを使いながらチビチビ飲む。
馬鹿の一つ覚えのように、ガバガバ飲むのとは違う
味を楽しむお酒に、「こういうのもいいな」と思えるようになったのです。

元々、家で燻製を作ったりしてたような人間ですので、
スモーキーな匂いや手間がかかった感じのする食品って憧れる部分があったのかなぁ、と思い返してみれば、なるほどという感じがします。

とはいえ、こういう趣味の物って、知識がなければ楽しめない
元上司も消え去ってしまった今、学べる先はまさにインターネッツしかない。
そう思い、ググってたどり着いたのが、これ。

やる夫がウヰスキーを造るようです

はい、知識の源。やる夫スレです。いや、昔のやる夫スレはすごいですよ。
入門編としては、非常に勉強になる。今でもちょくちょくいろんなものを読ませていただいています。

「余市」が気になっていた私としては、ニッカの竹鶴さんは題材としてピッタリ。
数年前、マッサンとかいうドラマになったこともあるし、最悪オタクではない、一般人に話しても通じるはず!
ということで、本作を読みながら札幌からチンタラと余市に向かっておりました。

ウイスキーの話に戻りますが、知識としてはまずどういう知識がいるのだろう…ということですが、
まずは産地によるカテゴライズでしょう。
「スコッチ」とか「アメリカンウイスキー(バーボン)」とかその類です。
日本では、下の3つを覚えておけばまず大丈夫。

・スコッチウイスキー (例)バランタイン,ジョニーウォーカー
 (本家本元、スコットランドのウイスキー)
・アメリカンウイスキー (例)ジム・ビーム,メーカーズマーク,I.W.ハーパー
 (アメリカのウイスキー、バーボンハウスのAAで有名なバーボンとかある、トウモロコシ由来が多い)
・ジャパニーズウイスキー (例)[ニッカ]竹鶴,余市,宮城峡 [サントリー]響,山崎,白州
 (日本の竹鶴がスコットランド留学で手に入れた知識をもとに作ったウイスキー)

私も詳しくないので、あえてここで身近なジャパニーズウイスキーに絞って話をすると。

メーカーは大きくいうと4つあります。
ニッカ・サントリー・キリン、そしてマルスでしょうか。
正直、有名なのは前の二つなのでそれ以外はしらなくても別にいいかもしれない。

そして、各メーカー、大きく2種類のウイスキーを販売しています。
それが、

・シングルモルトウイスキー
・ブレンデッドウイスキー

です。

シングルモルトウイスキーというのは、一つの蒸留所で作られるウイスキーというものです。
「余市」「宮城峡」「山崎」「白州」なんかがこれにあたります。
日本の場合、全部地名といいますか、蒸留所のある場所がネーミングされてるのでわかりやすいです。
ウイスキーは樽で長年熟成させるので、土地の特徴が出やすいお酒と言われています。
蒸留所によって違うウイスキーの味を楽しみたい、そんな方にお勧めなお酒です。

ブレンデッドウイスキーは、文字通り色んなウイスキーをブレンドしたお酒と考えてよいです。
ほとんどのブレンデッドウイスキーは、上のシングルモルトウイスキーに、
グレーンウイスキーという連続蒸留器を使ったモルトウイスキーと比べてまろやかなウイスキーを使用して、飲みやすく仕上げています。
サントリーの「響」とかはこれにあたります。
また、「竹鶴」のようにシングルモルトウイスキー同士でブレンドするという「ピュアモルトウイスキー」というのもあります。

そして、これらによく聞く年数を付け合わせて、販売しているのです。
ちなみに、法律上、
混ぜてあるウイスキー(シングルモルトウイスキーでも、色んな樽からのウイスキーを混ぜています)の中で一番若い年数を表示しなければならないと決まっています。
「山崎12年」は、「山崎蒸留所のモルトウイスキーのみを混ぜ合わせたウイスキーで、一番若い樽でも12年物です。」という意味合いになります。

で、この知識の上で一番最初の「シングルカスク」に話は戻ります。
「シングルカスク」というのは、一つの樽という意味です。
樽っていったらバレルだろ、バレル=タイターを知らねぇのかよ?というオタクは黙っていてください。

つまり、「シングルモルトウイスキー」は一つの蒸留所だけど、こいつは「一つの樽」……
混ぜ合わせなくてもウイスキーとして充分な質を保っている「良い樽」を選んで、
そのまま瓶詰めしました、というウイスキーオタク向けなお酒なのです。

その中で、流石に加水しないとアルコールきつすぎるだろうよ…ということで、加水だけしてあるのもあります。
逆に加水していないマジで樽出しやねん、これ…っていうのを「カスクストレングス」といいます。

ウイスキーは大体度数が40度くらいに調整されていますが、
「シングルカスク」や「カスクストレングス」は加水しなかったり、少なかったりするので、度数が50~60度くらいになっています。
質のいい樽しか使わないので、もちろんおいしいし、
度はきついけど、ウイスキー本来の味が楽しめるということもあり、希少品として相当な額で巷に出回っています。
その希少さは余市に行っても売られていないくらいで、有料試飲コーナーで1000円だせば、ようやくちびっとだけ味わうことができます。

このように希少な年代物のシングルカスクなんかが高級品として扱われていますが、
ウイスキーの本丸はブレンデッドウイスキーにあるというのもまた事実です。
 
ニッカで有名なヨーロッパ貴族っぽいオッサンは、「キング・オブ・ブレンダーズ(ブレンダーの王)」であり、
決してウイスキーをもって酔っぱらってる貴族ではないのです。
色んな特徴のあるウイスキーを作り、それをブレンドして、至高の物に仕上げる、という意味では、
「竹鶴」や「スーパーニッカ」、「響」「サントリーローヤル」なんかがウイスキーらしいウイスキーといえるかもしれません。

ちなみに、表にまとめるとこんな感じ。

これさえ覚えとけば、いざというときに「自分、ジャパニーズウイスキー専門なんで…」と逃げれますね!

さて、話はまた戻りますが、
今回は余市にいって限定の「シングルモルトウイスキー」を入手してきました。(4種類買ってきましたが今日は一つだけ)
このようないい酒は飲みくらべに限る……ということで、ファミマで適当にブラックニッカを買ってきて飲み比べました。
 

公平を期すためにファミマで水と氷も買ってきて、水割りにすることにします。(ブラックニッカでストレートってなぁ…と思ったので)
硬水を買おうと思っていって、堂々と間違えて「津南」を買ってしまったのはなかったことにします。

度数がブラックニッカクリアが37度で、余市のウッディ・バニラが55度とかなり違います。
同量にこだわったので、このアルコール感がかなり違います。余市のこのキツイアルコールは苦手って人には辛そうです。(薄めればいいですが)
ただ、やっぱり後味でくるこの香りというか、木の味はブラックニッカにはないものです。
ぶっちゃけバニラ感はそんなにないですが、すごくウッディなのはわかります。
シングルカスクほど猛烈ではないですが、充分に樽の味が楽しめますね。美味しいです。

シングルカスクから入ったので、逆にブラックニッカクリアの飲みやすさに驚きました。
特徴はあまりないですが、サラリと消えて… 常飲するような人にはいいかもしれません。
竹鶴氏もハイニッカをずっと飲み続けてたらしいですし。

ふむ。
いろいろと奥が深く、楽しめそうだな、という趣味のご紹介でした。

知識が増えるのって、人生経験が増えたみたいで、うれしいよね。

ではでは!

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