【旅行記】福岡・長崎旅行記②「新幹線」

2019年4月の終わり、私は旅にでることにした。
お金という制限がある中、可能な限りコストパフォーマンスを追求した現実逃避?な一人旅。
「ああ、楽しかったなあ。」、と思い出として放置してても良いのだが、
折角、お金をかけて外に出たということもあり、この経験を忘れないようにしたい、という思いがあった。
ゆえに、この旅行記を書くことにした。

最初はかわいらしく、行儀よく、「です・ます」調で書いていたが、
どうも私の思考は「です・ます」ではなく語尾の統一に苦労したので、
私の思考そのままに近いこんな口調で書くことにした。
「だ・である」調とはっきり言えないところが、悩ましい。

したがって、語尾等に統一性がなく、文章としての美しさは損なわれているかもしれない。
しかし、これは私の思考を残しておきたい、という私の意向、意図と考えていただいて、諒とされたい。
実際は考えるのが面倒くさくなっただけだろう、とかそういうご指摘は、
心の中に思い浮かべたとしても、忘れて読んでいただきたい。

初日。
私は仕事に行く時間よりも早く起床し、準備を整え、新幹線がある駅に向かった。
先述の「バリ得こだま」切符で最も効率の良い新幹線は、
「ひかり」のグリーン車であると規定した私は、予め指定された二便のどちらかに乗るしかない。
どちらも早朝の新幹線だ。これを不都合ととるか、好都合ととるかは性格次第とは思う。
私はどうせ行くなら朝一で行って、できる限り長く向こうの地に滞在したいと思う性格だ。
この指定は逆に好都合。私は意気揚々と新幹線に向かった。
(私の家は新幹線駅まで30分もあれば到達可能だから、乗れるというのもあるかもしれない)

新幹線のグリーン車というのものに乗ったことがないわけではない。
いや、正確に言えば乗ったことはある。
連休の指定席争奪戦に敗れ、やむを得なかった場合という場合が何度かあったはずだ。
つまり、グリーン車に乗る余裕があって、乗ったわけではない。
しかも、それはおそらく結構昔で、
私自身成人してから乗ったかどうかは記憶が定かではない。

というわけで、真っ当な意思判断能力が備わり、自費で乗るグリーン車というのはおそらく初めてのはずだ。
たかが500円の追加投資(※①を参照)であるが、私は結構この時点でウキウキとしていた。
貧乏性である。

これがグリーン車の座席。
車両はN700系。最近の東海道・山陽新幹線はほぼコイツと言っていいだろう。
指定席との違いはこのようなところだろうか。

・2列・3列ではなく「2列・2列」のシート
 ⇒ これはよく言われているが、指定席でもさほど不自由しない私にしては広すぎるシートといってもよい。
   とはいえ、広いに越したことはない。数値的には40cm⇒50cmと10cm広いらしい。

・シートの違い
 ⇒ 細かいところは、専門家の皆様に語っていただきたいが、
   個人的には非常に柔らかいシートというのが印象的だ。頭を背もたれにつけたときの柔らかさが随分と違う
   おかげで首がつらかった、という思いはせずに済んだ。
  
   また、リクライニングが電動というのも違う。手動と違い、勢いを気にせず、こっそり倒せる。
   後ろにすみませんの一言が言いにくい、根暗な現代人としてはこんなところもありがたいのである。

・コンセントの違い
 ⇒ 最新型のN700Sだと変わるらしいですが、
   指定席では窓側あるいは最前列・最後列しかコンセントはない。
   私もそれを意識して常に窓側指定席を予約しているのだが、グリーン車だと全席に常備されている
   (窓側予約に関しては、壁に寄り掛かれるというメリットが大きいというのもあるのだが…)

   コンセントの位置も普通車だと足元だが、グリーン車は肘掛の下にあるので、利便性ははるかに高い。
   また、肘掛が広く取り合いにならない…などのメリットもあるが、
   そもそも基本的に他者との接触を避けたい私としては、肘掛を使うことでひじが接触するということは、
   面倒なリスクであり、使うことがないのであまり関係がなかった。

・付属品の違い
 ⇒ 肘掛収納にもテーブルがあり、前席のと合わせ二つのテーブルを使うことができる。
   これも大きなメリットだと思う。一方でスマホを充電したり、飲み物等を置きながら、
   片方ではこのようなPCを使って作業をすることができる。
   フットレストや個人読書灯など、指定席にはない設備もほかにあるが、
   個人的には使用しない設備なのであまり意識はしなかった。
   シートについている読書灯はもしかしたら頭に触れるのではないか、という意識をしてしまうので、
   個人的にはないほうがいいかもしれない。

・サービスの違い
 ⇒ ① 車内用の雑誌が置いてある(WEDGE)
   ② 定期的にゴミ回収に来る(2回くらいだったかな)
   ③ 定期的におしぼりをくれる(これも2回くらい)

   このくらいだろうか。WEDGEという雑誌も一読してみたが、
   PRESIDENTとか東洋経済とかダイヤモンドとかそういう系統の雑誌と思っていただいてよい。
   評価は避けるが、個人的にはこういう流行に即したビジネス誌なんかよりも、
   飛行機のように旅先案内的な雑誌のほうが良いなと感じる。
   SIGNATUREとかpartnerとかそういうやつが読みたかった。

あとは、GWということもあり大きく叫ばれているのは治安問題である。
「人はみな礼儀正しく、共有空間などでは、他人に極力迷惑をかけないよう配慮する生き物である。」
ということを切に願っているが、聞く限りではどうもそうではない。
ネットでよく言われている「虚を突かれた」事案は非常に多いことだろう。

事実、私も指定席を何回も使用しているが、
事前に誰かが座っていたり(尚且つ日本語が通じないとか)、
常識外の荷物を所持していて座るのも困難な状態である、などの事例は幾度も経験済だ。

特にこのような大型連休は自由席がパンクし、
指定席にまで立席がでる、というのは日常茶飯事であるらしい。

私に言わせればこのような混雑の源、トラブルの源となる自由席は廃止し、
全席指定にしていただきたいところだが、まぁ立っててでもお金を払ってくれる人材というのも、
またJRさん的には排除しにくいところもあるのだろう。

私は、よほどの緊急時でもなければ、指定席すら空いていないなら、
新幹線に乗るのをあきらめるが世の中はまだまだそうではないらしい。

しかしながら、流石にJRさんも追加料金を払っているグリーン車に立つというのは許可しないらしい。
トラブルをさけるため、快適に車内を過ごすため、
このような混雑時に追加費用が発生するのはやむを得ないのかもしれない。500円で済むならなおさらコスパが高い。

一つの教訓を身にかみしめながら、列車は博多に向かって進んでいったのである。

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